母比率の検定(大標本の場合)
母集団の中で,ある属性に対して事象
の起こる割合
を事象
の母比率といいます.この母比率に関する仮説を,標本値から検定することを考えます.
母比率が
の二項母集団から抽出された大きさ
の標本を
とします.ここで,
: 「
」,対立仮説
: 「
」
を検定することが問題となります.
母比率
の二項母集団から大きさ
の標本
をとり,
とすると
は二項分布
に従います.ここで
が十分大きいときにはラプラスの定理によって,
は近似的に正規分布
に従い,標本比率
は近似的に正規分布
に従います.よって,標準化を行うと
解答
@
: 「1の目の出る確率
」
: 「
」
A 有意水準
B 統計量
C
のもとで,
より,
![]() |
|||
D 対立仮説より,標準正規分布の両側確率を用いる.
母比率の差の検定
2つの母集団
の中で1つの特性
を持つものの母比率を
とする.この母集団からそれぞれ大きさ
個の標本を抽出し,その特性を持つものの個数を
とする.このとき,母比率について
帰無仮説
: 「
」と対立仮説
: 「
」
を検定することを考えます.帰無仮説のもとで,母比率の値
は未知ですが,
解答 ある番組を男性が好きな比率を
,女性が好きな比率を
とすると,
@
: 「男女で好みに差がない」
: 「男女で好みに差がある」
A 有意水準
B 統計量
C
のもとで,
より,
![]() |
|||
D 対立仮説より,標準正規分布の両側確率を用いる.
1 ある政党の支持率は従来28%であったが,最近の世論調査で無作為に抽出された3,000人有権者のうち支持率は25%であった.支持率が低下したと判断すべきか,有意水準5%で検定せよ.
2 あるテレビ番組の視聴率調査を男女別に行った.その結果,男性の無作為標本200人のうち25人が,女性の無作為標本300人のうち20人が見ていると答えた.このとき,男女の視聴率に差があるといえるか,有意水準5%で検定せよ.