: 信頼区間
: 統計的推定法
: 統計量と標本分布
目次
母集団分布の形が分かっているがその母数が未知であるときに,
個の標本値
を母集団分布に従う確率変数
がとることは最も起こりやすい(maximum likelihood)という条件を用いてその母数を決めようとするものである.
例題 5.4
ポワソン母集団から大きさ3の独立な標本を無作為に抽出したとき,その値が

であったとする.この標本値から母平均

を推定しよう.
解 標本値
は,母集団と同じポワソン分布に従い,かつ互いに独立な確率変数
をとった値だと考えられる.そのような値をとる確率
を
とすると,
は独立より,
となる.ここで,この確率が最も起こりやすい
を求める.つまり,
が最大となるような
を求める.
は標本値として既知であるから,
の関数としての
は,
のときに最大となる.したがって,
より,
が母平均の推定値である.
このようにして得られた推定量を最尤推定量といい,推定値を得るために考えた関数
を尤度関数といいます.
例題 5.5

に従う正規母集団から,大きさ

の独立な標本を無作為抽出したところ,その標本値が

であった.母分散

が既知のときの母平均

の最尤推定量を求めよ.
解
の確率密度は
である.
個の標本は互いに独立なので
ここで,
は既知だから,
したがって,
が最尤推定量となる.
1.
に従う正規母集団から3個の標本
を無作為抽出した.母平均
が既知のときの,母分散
の最尤推定量を求めよ.
yokotalab
平成20年7月21日