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正規分布

確率変数$ X$の確率密度関数が

$\displaystyle g(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi} \sigma} EXP\left[-\frac{(x-\mu)^2}{2 \sigma^2}\right],  -\infty < x < \infty $


で与えられるとき,確率変数$ X$は正規分布に従うといい, $ X \sim N(\mu, \sigma^2)$と表わします.

また,

$\displaystyle P_{r}(0 \leq Z \leq z) = \frac{1}{\sqrt{2\pi}}\int_{0}^{z}e^{-\frac{x^{2}}{2}}dx$

の値は標準正規分布表として与えられている。

標準化

確率変数$ X$の平均$ E(X)$を0に,分散$ V(X)$を1に直すことを標準化といいます.

標準化の方法

$\displaystyle Z = \frac{X - E(X)}{\sqrt{V(X)}} $


とおくと

$\displaystyle E(Z) = 0,  V(Z) = 1 $

になります.

一様分布

確率変数$ X$の確率密度関数が

$\displaystyle f(x) = \left\{\begin{array}{ll}
\frac{1}{b-a}, & a < x < b\\
0, & {\rm otherwise}
\end{array}\right.$


で与えられるとき,確率変数$ X$は一様分布に従うといい, $ X \sim U(a,b)$と表わします.

例題 4.1   電車が20分間隔で走っているとする.ランダムにホームに着いたとき,15分以上待つ確率を求めよ.

$ X$を電車の待ち時間とすると, $ X \sim U(a,b)$である.このとき,

$\displaystyle f(x) = \left\{\begin{array}{ll}
\frac{1}{20}, & 0 < x < 20\\
0, & {\rm otherwise}
\end{array}\right.$

よって,15分以上待つ確率は,

$\displaystyle P_{r}(15 \leq X \leq 20) = \int_{15}^{20}f(x)dx = \int_{15}^{20}\frac{1}{20}dx = \frac{1}{4}$

正規分布の応用

定理 4.1   $ X_{1},X_{2},\ldots,X_{n}$が互いに独立で正規分布 $ N(\mu, \sigma^{2})$に従っているとすると,

$\displaystyle \bar{X} = \frac{X_{1} + X_{2} + \cdots + X_{n}}{n} \sim N(\mu, \frac{\sigma^{2}}{n})$


定理 4.2 (中心極限定理)   $ X_{1},X_{2},\ldots,X_{n}$が互いに独立で同じ分布にに従っているとする.このとき,$ n$が十分大きければ
$ \bar{X} = \frac{X_{1} + X_{2} + \cdots + X_{n}}{n}$は近似的に $ \sim N(\mu, \frac{\sigma^{2}}{n})$に従う.

定理 4.3 (ラプラスの定理)   $ X \sim B(n,p)$のとき,十分大きな$ n$に対して
$ X$は近似的に $ N(np, np(1-p))$に従う.

演習問題 4.3

1. $ X \sim N(170,10^2)$のとき,次の確率を求めよう.

(a)
$ P_{r}(X \leq 160)$
(b)
$ P_{r}(160 \leq X \leq 175)$

2. $ Z \sim N(0,1)$のとき,次の式を満たす$ \lambda$を求めよ.

(a)
$ P_{r}(Z > \lambda) = 0.05$
(b)
$ P_{r}(\vert Z\vert > \lambda) = 0.05$

3. 全国の20才に男子の身長は正規分布 $ N(168.9,5.6^2)$に従うものとする.

(a)
身長の大きさに順に総数を10等分するためには,境界値をいくらにすればよいか.
(b)
20才の男子120名を抽出して,身長の平均値が168.9cmより1.3cm以上かたよる確率を求めよ.

4. 2項分布,ポワソン分布,正規分布について,次のことがいえます.
$ X \sim B(n,p)$のとき,

$\displaystyle X \sim \left\{\begin{array}{cl}
P_{o}(\mu) &, np \leq 5\\
N(\mu,\sigma^2)&, np > 5
\end{array}\right.  $   で近似される$\displaystyle $

このことを用いて次の質問に答えよう.

(a)
$ X \sim B(100,0.02)$のとき, $ P_{r}(X \geq 2)$を求めよ.
(b)
$ X \sim B(100, 0.2)$のとき, $ P_{r}(X \geq 25)$を求めよ.
(c)
1個のさいころを600回投げて,1の目の出る回数$ S$が90回以上100回以下である確率を近似せよ.
(d)
100枚の偏りのない硬貨を同時に投げる.表の出る回数が40以上60以下の確率を近似せよ.


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yokotalab 平成20年7月21日